くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

くらげ揺蕩う、深海へようこそ。

くらげは陸での生活で色々と気疲れしてしまって、また深海に戻りました。

手始めに、来週から予定していた香港への社員旅行をキャンセルして、友人との3泊4日の離島フィッシングツアーに切り替えました。
もうこれ以上疲れてしまったら、血を吐いて転げまわるしか手段がないと思ったからです。
ここまで来て、何から身を庇っているのか、まったくわかりませんが。

今日の夕方頃に出発します。
ポメラを持って行くので、帰ってきたら、無駄にレポートしてみたいと思います。
振り返れば、ここで具体的なことを書くのって、精神論以外ではなかったんじゃないかと思います。

先月は本当にめまぐるしく回ってしまって、結果色々なものを棄ててしまい、残った場所はここのみとなってしまいました。
再び深海に叩き落されたのも、納得できる結果です。
水面に上がり、陽の光を見れる日が次はいつになるのか、まったくわかりません。

自業自得は良い言葉です。
その贖罪のために今日も起き上がることができましたから。

酒のペースが実に早まり、ついに胃が破けている感覚が出てきました。
本当にここが正念場のような気がします。
毎日目覚めるのに、精魂を込めなくてはいけません。

もう本当に「テキストアウト=孤独」というのが、ルーチンであるということは、自明の理です。

孤独は深みを増すほど壮絶な色になります。
そしてその壮絶な色は時として、目を伏せたくなるものです。
深海の28番街は、ほとんどの方が、立ち寄る意味のない場所です。

深潭を覗き込めば、その深潭に自らも足を踏み入れることになるでしょう。
そしてこの深潭とした深海には、耐え難い絶望感と、洋酒のボトルがあるのみです。

当然、人間など誰もいません。
独りのくらげだけが、其処にいます。