くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

2012-01-01から1年間の記事一覧

一緒に黙りましょう。

とある出来事に出くわして、 こいつはなかなか華奢な神経を刺激してくるなと思った。 「信じてくれ!」と云うのは割と好きなんだけど、 「あなたのことを信じるわ」なんて云われちゃうと、 「おいおい勘弁してくれよ」って気になってくる。 嘘は素敵だし、こ…

少しだけ書く。

11月後半に名古屋にいった。 12月前半に那須高原にいった。どうでも良いこと。 というか、一言でもいいから起きた事を書いていきたい。 もっと軽いこと。 「記事」を「日記」に変えていきたい。そうは思っているものの、 毎日同じような事を繰り返して、 更…

嫌になってきてしまってね。

とにかくなんとか東京駅に着くことが出来た。 少しばかりの旅はどうだったかな? 気分はどんな感じ? 僕は寒そうにしていたペンギンと見ることの出来なかったイルカの事を考えながら、煙と雨の中を歩いていた。どんな風にでも気分を変えることは出来る気がす…

切望。

なんだとこのペテン師! そう叫んでから、その男は外に出た。 外は雨だった。道ばたには吐き捨てられたガムと煙草の吸い殻。 遠くには小さな男の子とその母親が手を繋いで歩いている。 歩道橋には足早に急ぐスーツ達があって、スカートはその後を追いかける…

車が勝手にドライブしてる。

明日の僕が今日の僕の目標になるのだけど、位置的に明日の僕が前にいるのか後ろにいるのかわからない。 昨日の僕の目標が今日の僕だと考えるとどうだろう。 もっと違う目標があったんじゃないかと思える。実を云うと、僕は毎日ここに書いてあるような話を他…

お願いだから私を攫って!

彼とは3年前に出会ってね、と誇らしげに彼女が云うので。 これからどん底に墜ちる貴女はさぞ素敵ですね、と僕が云うと。 彼女は、ほんとうにありがとう、と返答してから、その場を去っていった。 教祖が僕であり信者も僕しかいないという僕なりの宗教に従っ…

羨望

いやいやいや、ご冗談を、貴婦人。 僕の隣にあるものが見えるかい? 酒のボトルじゃなくて、もっとちゃんとした。 そうそう。 それさ。 融解性の電磁波と麗しき振動どっちがいい? 好きな方を選ぶんだ。 またまた、ご冗談を、貴婦人。 そちらは海の成分をな…

ずっと待っていた。

鼻づまりがなかなか収まらないので、冬の空気を吸えずにいる。 風邪を引いてしまったよ、もう治ったけどね。 先月は良く働いた、良く稼いだ。 今月は予定が埋まっているから、散財しないようにしないとね。 出かける予定もあるんだ。 哀しいことに、僕が勝手…

なかなか止まらない。

部屋がめちゃくちゃだよ。 足下に落ちている鍵を見つけるために、古いダンボールをはじっこからひっくり返したんだ。 でもこの責任をダンボールが取ってくれるはずがない。 どうして僕が動かなくちゃいけないんだ。 せっかくだから、出かける準備も進めてい…

他人セット一式。

夕焼け間近の喫茶店でその女性は泣いていた。 誰にも気付かれていないフリをしながら。 そんな場所で泣いているのですから、誰にも気付かれないはずないだろう。 そんなとき僕は見ざる聞かざる言わざるの見ざるのポーズをしてユニークを気取っている。 僕にT…

汚い口を閉じましょう。

僕は来週、人と会うためにカバンと靴と洋服を新調した。 決して財布に優しいとは云えなかったけれど、気分が買えたので良いだろう。 それはまるで春の夜明け。 世間は極寒に対する対策をしていると云うのにも関わらず。椅子に座っている時間が長かったので、…

愚鈍曜日。

上司が僕の机にやってくる。 日本語ではないだろうが、よくわかる言葉で書類を渡してくる。 僕はその書類にガムを吐いて丸めて、奥の席に向かって投げる。 そしてそれを拾って上司が僕の机にやってくる。 日本語ではないだろうが、よくわかる言葉で僕に叱責…

今日と同じような今日。

自分が正常であるか異常であるか。 プラスとマイナスの計算をしていたらふとタイムカードを切り忘れた事に気付いたのだ。 タイムカードを切り忘れたとしたら、上司にまた何か云われるのだろう。 そんな風に僕の主義主張は切り替わって、話の論点が何処であっ…

辛いことを書きたいんだ。

嗚呼、今になって気付いたよ。 僕は不安なんだ。 将来のこと?いや、そうじゃない。 僕が不安なのは、この先どうなっちゃうのかっていうことなんだ。 それって将来のことだって? 違う。死ぬことでもない。 少なくとも僕の云う“将来”と君の言う“将来”は、そ…

彼にとっては冬の始まりの朝だった。

その少女は誇らしげに自分の手の傷を見せたものだった。 自分の「かわいそう」を武器に涙を誘うのだった。 そういう意味では少女はとても「かわいそう」であったのだが。 少女は見せつけているようであった。 「ほら、ココを見なよ。そこじゃない。このキズ…

今になって思うと、僕は君のことがずっと好きだったんじゃないかと思うよ。 思っただけにしておこう。 恥ずかしいからこれくらいで勘弁してくれ。 いいね? え? その前に誰も聞いていないって? それはそれで恥ずかしいね。 僕は意味のないことについて必死…

鉄の肺。

僕に思わせて頂けますかね。 せめて、いつか来るべき時の為に準備をしているのだと。 そのいつか来るべき時の為に生きているのだと、思わせてくれますかね。テレビ映画のバイオレンスが物語るような、非常に狡猾なやり方で人生の意味を。 たとえば痛みであっ…

ベストとアコースティックギター。

遠くから見てご覧なさいね。 今、ランドセルを背負った小さな朝顔が遠くから歩いてくる。 彼はきっと次の上り坂を右に曲がるだろう。 白いボールを地面に叩きつけていると、曲がり角の隣にある民家に入ってしまって。 そこでは大きなゴールデンレトリバーが…

ビジネスフレンド。

次に生を受ける時、何に生まれ変われるだろう。 そういう類いの質問は僕が一番嫌いだと云う事を承知の上で愚鈍な老年は聞いてくるのである。 さて、ここから先はビーケアフルということになるわけだが、その答えを聞きたいか。 それじゃその答えは僕が次に生…

休。

午後まで「パブロ・ハニー」を聴いていた。 リップコードがないとか、ファッキングレイトとか、ハウドゥユドゥとか外人が言っていた。 仲良く歩くカップルが街にいて、僕はそれに対して何の感情も示さなかった。 10年前から閉店セールをしている近所の洋服屋…

「今、読みたい本」という、今週のお題に答えてみた。

今週のお題「今、読みたい本」「今、読みたい本」という今週のお題に答えてみることにする。こうして話題を提供されて、今年は全く本を読んでいないという事に気付きました。 昔から小説はなかなか好きで毎年30冊は読破していたのですが、映画にハマり出して…

努力はしてみることにした。

僕を認めよ! 僕を愛せよ! 僕もそうしたい! 君を認める! 君を愛する! だけど、僕は、 愛し方を、知らない!

ふいに理由もなく怖くなる。

僕は思うよ。 また何か書けたらいいなあと思うよ。 僕はいつもそれを探しているよ。 そしていつか伝わる日がきたら良いなって、そう思うんだ。 何処かで幸せそうに生きている誰かへ。 今心の中に、せめてもの愛を。

とろとろするんだ。

景色がとろとろしてきて今にも食べ頃といったところである。 橋の上で灯油を吐き出したら「焼かれてもいいのよ」と今にも言い出しそうなところである。もう少し君の足の動かし方を覚えておくべきだった。 目を閉じても顔も思い出せない。 無言じゃ無かっただ…

目から目が出た。

僕は新聞もテレビもみないので、時折耳に入ってくる他人の話を伝って少しだけ世の中を把握することにしている。今日職場でアイドルの話をしている人がいたので耳を傾けていた。 家に帰ってからその情報を元に「野田」を調べたらアイドルではなくて総理大臣だ…

背中に滴るコーヒー。

空港の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、またあの厚切りバウムクーヘンが僕に語りかけるのである。 「砂糖2杯のノンシュガーでお願いします、ミルクは入れてね、あの飛行機は北海道まで行くでしょう、札幌までいくでしょう、でも気をつけてね、君の隣に座る…

ついきゅう。

核爆弾でも隕石でも、もし何か降ってきて地球が瞬きもする間に壊滅するとしたら。 宗教も戦争も一流も二流もニートも主婦もくじらもナマケモノも一切の隔たりなく、一遍になくなってしまうんだよな。もちろんそういうことがない上でみんな議論したり恋愛した…

街の彩り。

部屋の掃除が進まない。 どうしてこんなに汚れてしまったんだろう。ここのところ、他人の写真を見ていて「上手いもんだなあ」と良く思う。 僕が撮った写真は「下手なもんだなあ」と思う。 時には人が喋るより写真や絵画の方がインパクトがあるものだ! あ、…

哀。

昔かあちゃんに「好きで生まれたわけじゃねえ」って云ったことがある。 めちゃくちゃ哀しい顔してたなあ。 すまんなあ、かあちゃん。 昔好かれたおんなのこに「好きで好かれたわけじゃねえ」って云ったことがある。 めちゃくちゃ哀しい顔してたなあ。 すまん…

美味いもの。

美味いものを食って幸せな気分になったので、美味いものを食って幸せな気分になりましたという記事を書きに来た。 今日は美味いものを食って幸せな気分になりました。 それだけ。