2012-11-24 切望。 日記みたいなお話 なんだとこのペテン師! そう叫んでから、その男は外に出た。 外は雨だった。道ばたには吐き捨てられたガムと煙草の吸い殻。 遠くには小さな男の子とその母親が手を繋いで歩いている。 歩道橋には足早に急ぐスーツ達があって、スカートはその後を追いかける。 デパートには顔も知らない大きなポスターがあって。 踏みつけられた雑草はこの先誰の目につくのだろう。5分後、男はすいませんでしたと頭を下げに行った。