くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

こわく、ないから。

[code 7] 底の抜けた高層マンションから下を眺めていたらまともに歩くことができなくなってしまったよ。それ以来、ぼくにはどうにも必要な言葉を紡いでいくことができない。ぼくは駄目、きみは大丈夫、という不思議な設問。「こんな問いかけができるだけマシ…

どこにあったんだろう。

[code 4] 早起きして淹れた100℃の珈琲は気が付いた頃には外気に触れて冷たくなっていた。その間でぼくは、風船が舞う広場で誰かの背中について歩いたあの時のことを想いだしていた。古い町並みを投影するUFOを数えながら、砂の上に裸で寝ころぶような感覚。…

どうか、とうめいじゃない、ぼくにして。

[code 1] いつか誰かが云ってくれたように、雨の中を傘も差さずに歩いて風邪を引くように、水の中にある何かに集中するように、この想いは加速していく。 だけどそれよりも速く時計は回り始めて、ぼくは感情と行動の時差に迷っている。目が醒めた時には、既…