くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカ、ミズーリ州、PM17:30。

12歳頃の話だったと思う。アメリカはミズーリ州、ミシシッピー川沿いの田舎町に父の仕事でついて行った。季節は、晩秋だったろうか。見渡す限りの麦野原を走り回る少女の横を重たい色で過ぎる影。やがて農家に吹く風は凪ぎ、俺は有り難き建物に招待され、神…

サンフィッシュの墓。

クルクルと晴天が近づいてきたが、悲しみの空が俺の真上をまた回る。急遽葬儀に行ってきた。場所は北海道。2011年10月24日に、仲良くしていた友人が病気で急逝した。23歳だった。小さくて綺麗な子だった。元々の出会いは、俺がまだジャズバーで仕…

暁光のセレナーデ。

土曜日から上野美術館でウィリアム・ブレイク氏の版画展がやるということだったので見に行った。 という記事を今日は書きたかったのだが、行っていないので書けない。なぜならばと云うと、風邪を引いていたのもそうなのだが、起きた時間がそもそも夜だったし…

売って、買って、創って、壊す。そして、忘れる。

誰かに「最近楽しいか?」と聞かれたら。 紛れもなく「楽しくない」と答えただろう。 ただ、そんなことはもうどうでもいい。 人生とは青春時代の負債を払うだけの毎日である。 いや、そう云ってしまっては身も蓋もないか。「そうか、云いたいだけだったんだ…

這うように逃げろ、逃げるように這え。

今日は何も取り止めもないことを書こうと思う。最近、歩くようにしている。 心境の変化と云えばそうなのだが、俺の心境が変化したからと云って、決して誰かが得をするわけではない。 自分すら得をするわけではないという全く無意味なことを繰り返しながらも…

神託。

俺を一度ブッ壊したい。俺を一度ブッ殺したい。もう一度、作り直したい。そしてもう一度、生き直したい。

憎き日常と愛すべき孤独。

通り雨が凄絶に駆け抜けていったここは東京深夜2時。湿気だけ残して、虹は見えぬ深夜2時。8階から飛び降りてしまいたいほど憂鬱な気持ちを抱えた青年が見うる景色と、人工的な摩天楼が吐きつける罵声は似ているか。とにかく仕事がしんどい。ただそれだけ…

二歩下がって、一歩進む。

そして、俺は再び孤独になった。「これが待ち望んでいたものだろう?してやったり!」と泪ながら咽びかえる。一瞬の後、俺は全てに期待する。そして、全てに失望し、更に孤独になる。この居心地の悪い空間。まるで数学の答え合わせをするように、この数日間…

ガラクタから。

人間的に落ち着き始めた。俺が一番、恐れていたことである。昔のテキストを眺めながら「そこから人間性が変わった」と一概に云えない。「人が変わってしまった」という表現の方が近いような気がする。ここのところ、本当に、ダメだ。別にさ、誰も見てないん…