くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

ガラクタから。

人間的に落ち着き始めた。俺が一番、恐れていたことである。

昔のテキストを眺めながら「そこから人間性が変わった」と一概に云えない。「人が変わってしまった」という表現の方が近いような気がする。ここのところ、本当に、ダメだ。

別にさ、誰も見てないんですよ。それは昔からそうでしたから。誰かが見ているということは、俺にとってはどうでも良かったんですよ。本当に、どうでも良かった。自分が思うがままに、“誰かに届くことを”目標にやってきた。届いてなくてもよかったんです。少なくとも自分には届いていたから。

さて、今はどうだろう。もしこんなクソみたいな言葉が“誰かに届くとしても”

何もいらない。早く取り戻したい。過去の過ちと傷跡を、取り戻すんだ。