くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

欲望。

こうして何かを書くことにげんなりしているというのは先日も書いた通りなのだが、そうであるにも関わらず何かしら書いていないと落ち着かない現在は午前4時。
「4はしあわせのし」と云っていた母親のことを毎日思い出すに、俺はどうもまだまだ巣立ちが出来ていない飛べない鳥である。
思い返させてくれる人がいるというのは、良いことなのだろうか。

文で自分に総てを知らせてくれる、親切な友人は「ワーカホリック」という名の悪夢に取り付かれている。
友人というのは、俺がそう呼んでるだけです。
所詮単語なんて意味がないものだが、「freedom」と「libaty」の区別があることくらいは信じたい。

先日、古い友人と会話をするに、自分が覚えていない過去の話をされた。
過去にあったことなんてどうだって良かった。
ただ、俺には、他の人間のように、忘れるというオプションしかない。

好きな人がいた。
たまらないほどに。
文字にすれば素敵だろう。
だが実際は、好きな人がいる、自分が好きだった。
そうしておこう。
そうすれば、誰も傷つかないで済む。

今は、好きな人がいない。
失ったというよりも、消えてしまった。
いや、やっぱりいる。
いや、やっぱりいない。

もうどうだっていいんだ。

覚悟はしておこう。
そして、思い出さないようにしておこう。

絶望の中にいて、焼酎の夢を見る。
実際は、焼酎の中にいて、絶望の夢を見る。