くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

2012-11-13から1日間の記事一覧

彼にとっては冬の始まりの朝だった。

その少女は誇らしげに自分の手の傷を見せたものだった。 自分の「かわいそう」を武器に涙を誘うのだった。 そういう意味では少女はとても「かわいそう」であったのだが。 少女は見せつけているようであった。 「ほら、ココを見なよ。そこじゃない。このキズ…