くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

とろとろするんだ。

景色がとろとろしてきて今にも食べ頃といったところである。
橋の上で灯油を吐き出したら「焼かれてもいいのよ」と今にも言い出しそうなところである。

もう少し君の足の動かし方を覚えておくべきだった。
目を閉じても顔も思い出せない。
無言じゃ無かっただけはマシかなあ。
何かまずいことやっちゃったかなあ。
たぶん世の中が云う「イケテル〜」の部類には入らないとは思うけど、少なくとも自信はあるぜ。
股の間から手を伸ばす速度は世界一だぜ。
むしろその特技はマイナスだぜ?

僕はほとんどの場合、混乱している。
間違えて味方を攻撃してしまっても、混乱しているから赦してね。
それと、叩いて解除するのだけはやめて!
死んでしまうかもしれないから!

スポットライトを浴びる機会はもうないけれど、ピアノはやめてない。