くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

今になって思うと、僕は君のことがずっと好きだったんじゃないかと思うよ。
思っただけにしておこう。
恥ずかしいからこれくらいで勘弁してくれ。
いいね?
え?
その前に誰も聞いていないって?
それはそれで恥ずかしいね。
僕は意味のないことについて必死に考えているのだから。
それこそ、生死も厭わない、無謀な戦いをね?

もしも僕たちがもっと別の場所で別の形で知り合っていたらどんな風になったかな。
そんなことを考えるんだ。
今の僕はどんな風に見える?
少なくとも自分では自分なりに上手くやっていると思ってる。
いや、それすらも怪しい。
僕は君の事を知らない。
君は僕の事を知らない。
だからこそ良いとも思える。
それは違うとも思える。

嗚呼、こうしてまたしても誰も見ていない場所で無様な姿を晒してしまったわけだ。
叶わないものに叶わないという結論をつけよう。
いや、それはまだやめておこう。
僕はのたれ死ぬ。
そのうちね。
誰も知らない、ところでね。

過ぎた時間は戻ってこない。
壊してしまったものは元に戻らない。
だけど、朝目覚めたら、何も知らないまま綺麗に終わるのだから、それはそれで良いじゃないか。

今はまだ、よくわからないんだ。

本当に僕は生きているのかな?