くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

今日は美しい日。

俺はみんながそう言うのを聞いた。太陽は平等に降り注ぐし。だけど俺は雨の方が好きだって事は知ってる。それはあまり明確ではないけれど。

それは美しい光景。俺はみんなが正しいのを知ってる。今日は誰の日でもあるわけだし。だけど俺は冬の寒さの方が好きだって知ってる。それはあまり明確ではないけれど。

美しい人生、美しい光景。それは誰のものでもないけれど。美しい音。美しい音で俺の人生を崩れさせる。それはあまり明確ではないけれど。

美しい罪、それをもう一度繰り返す。それは誰の為でもない。

美しい人生、美しい人生。それは誰のものでもない。

それはあまり明確ではないけれど。

俺たちは普通だ。俺たちは生きて。俺たちは死ぬ。

何の理由もなしに。