くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

風は穏やか。

気温が下がってきたことはとても嬉しいことだけど
夏が終わってしまったという実感は少し悲しいこと
何が悲しいって、
ただそう思うことが哀しいというだけ

住宅街を歩く
もしあの奥に見える団地の5階あたりで誰かが首を吊る予定だとしても
僕は知らずに通り過ぎる
もしそれを知っていたとしても
僕は通り過ぎるだろう
そして僕は思う
「あの時通り過ぎていなければ」
この残滓が、僕の足を退屈させずに数日歩かせるのならば、
それも良かろうと思うのだ
他人の不幸を糧に生きているのか

とまあ、そんなことを話しておこうかと思って
夕方から喫茶店で人と待ち合わせをしたのだけど、
失敗したから、書くのです
目が悪くなった
リュックサックが重たい

ここ最近の一大事は、
会社が潰れそうなことである。

年内は頑張ろう