くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

深い者は仮面を愛する。

状況や環境によっては、孤独になることは難しい。もはやある種の人々にとっては、孤独は努力だとすら思う。だから孤独になったことを悔やんだり、悩んだりすることはない。努力してそうなったんだろ、ということである。

 

ちなみに僕は努力して孤独になろうとしている。「一人になりたい」は逃げたり負けたりするだけで良いけれど、「独りになりたい」は多分、闘ったり勝ったりすることだと思う。

 

云わば、freeとlibatyの違いといったところか―。

云わば、積極的ニヒリズムと消極的ニヒリズムといったところか―。

云わば、どうでもいいvsどうでもいいといったところか―。

 

僕の「僕なんていつも独りだよ」は、積極的な自慢であると捉えてもらっていいと思った。わからないならわからないで良いと思うし、わからないならずっと僕とはわかり合えないよねというだけの話だという気もする。僕が正しいかはわからないけれど、君が間違っているということはわかる。せいぜい強がっても今はこのくらいか。

 

振り返ると、自分で云っていたよりも、僕の人生は哀しいだけじゃなかったような気もする。いつだって「いま」は哀しい気分だけれど。