くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

金がない。

金がないです。

金がないと云えば云うほど金が入ってくるわけではありませんので人生はつらいです。

 

この間、給料日でした。

ものすごく働いたつもりだったんですけど、給与明細を見たら9万円とちょっとでした。

同じ頃に家に届いたクレジットカードの引き落とし額を見たら、8万8千円ほど。

「セーフ!」と一瞬声を高らかにあげたはいいものの、よく考えたらどこもセーフなんかじゃありません。

ノーアウトランナー1、2塁で内野ゴロを打って、3塁と2塁がアウトになったのに「セーフ!助かったぁ」と叫ぶような感覚に近いです。

 

なぜならば、これから2000円弱で約30日を過ごさなきゃならないからです。

1日当たり使える額は65円くらいでしょう。

これじゃあ多分ベトナムでも暮らせません。

こないだ連勤終わりに3000円もする寿司を食ってた場合じゃありませんでした。

 

このままじゃ風俗はおろか、メシすら食えません。

この年になって親に頼ると云うのもあまりにも情けなさすぎるのでキャッシングで自転車操業するしかないでしょう。

そう考えるとだんだんと目の前が暗くなっていくのがわかります。

 

ふつうに仕事をしてるときは、クソみたいな仕事でしたがそれなりに貰っていたので金に困ることなんてあまりなかったです。

なので「金なんて生きる上ではそんなに大事じゃないよ、大事なのは愛さ」なんてアンパンマン顔負けのカッコいい事云ってましたけど、愛でパンは買えないですし、思えばそもそも愛なんて誰からも貰ったことないので、やっぱ金は大事です。

少なくとも1ヶ月2000円弱では、1日の金の使い方を考える以前の問題ですから。

 

貧乏暇なしとはよく云ったもので、本来ならば日雇いなどを兼ねて金を作るべきなんでしょうけど、僕はワークオアデッドな人間なので、忙しくなってしまうとそれこそいつ死ぬか時間の問題になってしまいます

だから今よりバイトを増やすなんて自殺みたいなことはしません。

これぞ、超人の領域までたどり着いたニヒリストの超人的な決断と云ったところでしょう。

この時期に女の子からの誘いがないことをただ祈るばかりです。

 

意思は広く、目は緩やかに、賛美し、敬い、愛を知る、とな。