くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

牧場の羊にエサをあげたときの事を思い出していた。

昨日の一つの決断を、今の僕が後悔していたとして。
もし今の僕が、昨日に戻れるとしても。
全く同じ決断をすると思ったよ。
それならどうして後悔するんだろう。
そんな下らない事、タバコの煙を吐き出しながら考えていた。
思えばいつも似たようなことばかり考えている。

僕がどれくらい残っていて、僕がどれくらい無くなってきたのか、僕はずっと見ていた。
僕は犯人で、観客で、恋人で、家族で、神であった。
そしていつも、よだれ垂らしてた。
非常に怠慢で非常に美しかったと思う。

戦闘的ニヒリズム。
ファイティングポーズは体育座りで。
ステージはアスファルトで。
スローガンは出来る限り、何もしないこと。
喜んだり哀しんだりしないこと。