くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

まちぼうけーまちぼうけー。

家でぼけーっとしていると、頭の中に鮭を追いかけ回すクマさんの絵面が浮かんできたので「森で~鮭を追いかけ回す~クマさんがぁ~」という曲を即興アコギで10分くらい弾いてたら、無償に虚しくなってきました。

 

僕は今、なんだかなあ、と思ってます。世界は凄く速いスピードで回転していて、置き去りにされているなあ。僕がたった一つの言葉を発する間に、世界で起きた出来事はすぐにタグ付けされて拡散されていきます。かつてはそれらのタグの中に僕が一心に追い続けるものがあったりしたような気がしてます。「#jazz」「#work」「#suicide」随分と遠く離れてしまったなあ。空を飛んでるカラスもタグ付けされております。「#bird」「#black」「#alone」なんでもいいや。僕もそのうちどうせタグ付けされるでしょう。

 

僕は誰かと一緒にいるとき常に感じていたのは「いついなくなるかな」てことでした。それはいなくなってほしいではなかったはず。そうではなかったはずなのですが、意志エネルギーってのは割と凄いもので、勝手に相手に伝わったりするものです。

 

そして僕は待ち続けています。いつか僕が手放しで誰かに近づいていく姿を。そういう世界があるんだと自覚を持って認識する様を。僕は僕の城で明日も目覚めて、何かを認識して、そしてまた僕の城で眠る。

 

だけどまだここには誰もいなくて、とても寒い。