くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

自殺のドグマ。

世の中には勝者と敗者がいるらしい。不景気などの要因が重なり今月の自殺者は全国で2800人いるらしい。
絶望に対する抗力を持たずして世は渡れない。善と悪を相互すること。平和と自由を誤認すること。義務化される教育。単純化される生活。

こんな風にごちゃごちゃと文字にするとまるで退屈な命題。ユーモアの欠片もない退屈な題材。
人は言う。「君が死んだらたくさんの人が悲しむ」だが、本当は一部の人間を除き、忘れる。

考えずにいるならば、きっと幸せな生活を送っているのだろう。本当はきっと心に痛みを抱えているのかもしれないけどね。

俺は楽しい事がしたい。「楽しい」と思えることをしたい。
そこが原点だから。

だから悲しい事や辛い事には目を塞いで目の前に立ちふさがる壁や憂鬱から逃げたい良いと思う。
だが俺には俺の生活が、夢が、理想が頭にこびり付いて離れぬ。

この様な持論を呈して言葉にすればもっと不快感を示されるだろう。
こうして誰にも話さない様な命題を解り得る為には、それを発信する媒体が必要だ。多くの人に退屈な思いをさせる事無く、大事な命題を伝える媒体…。それが芸術と呼ばれるものだろう。
言葉が上手かったら政治家になっていたかもしれない。絵画が上手かったら画家になっていたかもしれない。冗談が上手かったら芸人になっていたかもしれない。

映画は…素晴らしいと思う。背景、色、演出、世界観、音楽、etc...
ストレートに伝わるように…