くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

バカげた事に気付いた日。

おはようございます。雨が降ってます。気怠い俺は外を探します。なんの変哲もないただの雨です。俺の考えは総じて捏造です。

夏が去って行ったからか、職場の連中も周りの友達も元気をなくしたかのように思えます。

みなさん、夏は楽しかったですか?はい、楽しかったです。いいえ、楽しくなかったです。どちらにしても今は9月で、夏は去りました。そしてまたひとつ、歳を取りました。時間は平等に流れていきます。

大人になった、というのは一体どういう事なんでしょう?別にそれに深い意味は持ちません。だから他人にこうして問いているのですがきっと誰からも答えは貰えないでしょう。

どんな答えもあると思います。但し、全ての人から同意を得るのは難しいでしょう。同時に、全ての人から否定されるのも難しい。俺は、わたしは、こう思います、という主観からしか捉えられません。だからこそ世の中に断言できることって云うのはもう無に等しいのですが、それだけ1人の人間に言い切れる問題というのは数少ないと云うことのでそれで良いと思います。

好きな仕事をする。YES。好きな物を食べる。YES。好きな人と結婚する。YES。好きな生き方をする。YES。好きな死に方をする。YES。俺たちは全てにYESとは云い切れない世の中に生まれてきてしまいました。

人に頼れず、全てを背負い込んでしまう私は悲しい。と云うのは、もう好きでそこへ行ったとしか考えられない。俺たちは悲劇のヒーローやヒロインではありません。現実と云うのは時には美しく、時には醜いものです。自分に映る世界と他人に映る世界は確実に違います。

答えは自分にしか出せません。これは哲学でもなく、決して難しい話ではありません。リアルを知っている。だからこそ、俺が自分の考えを「捏造」と呼んだのはまさにそういうことです。もし今の自分に断言できることがあるとすれば、「俺たちはいつも少しだけ寂しい」ということくらいです。それを考えた時1番大きかったのは、俺は何も持っていないんだ、という思いでした。