くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

オトコのホンネ。

今日はエピソード的なものを。これは1人暮らしをして間もない、18歳のトキの話。


TSUTAYAに行った。
DVD5枚で1200円という喜ばしいキャンペーンをやっているので、せっかくだからDVD借りようとしてみた。


5枚というと、意外と探すのに時間がかかるもんだ。
しかも新作は対象外だ。

なので、まずは気になった映画を2枚借りた。
それから迷いに迷って、1回みた映画を2枚借りた。

あとの1枚なんだが、13歳くらいのころTSUTAYAでAVを借りてみたいという願望があったことを思い出した。「18歳になったらあのコーナーに入ることが出来る、ウヒ」ってやつだ。ウヒってなんだ

とにかく俺は今18歳だ。
堂々とAVを借りても文句を云われない年齢になったのだ。

特に見る予定はないのだが、良く考えれば「おれ大人になった瞬間」みたいなのをダイレクトに感じることを忘れていたので、せっかくだからAVを借りてみることにした。


ドキドキとワクワクを胸の中に詰め、のれんをくぐる。
良く見たら、「のれん」じゃない。

コーナーの内訳が凄い。
なんかジャンルの分け方が異常だ。
まあ詳しいことは省いておく。

実に熟考して「放課後の〜」っていうのを借りることにした。

そんでレジにいった。


俺が並んだら、更に3人くらい後ろに並んだ。
しかも、俺の目の前でレジがおっさんからおねえさんにかわった。

最悪だ。
だが引き返せない。
どうしよう。

まあいい。何事もないようにレジに行って、何事もない顔をしていればいいんだ。
と思いながら、堂々と一番上を「放課後の〜」にしてみた。

良くみたら、なんかひでえレーベルデザインだ。

そしたら衝撃のこといわれた。

「こちらのDVDは対象外になりますが、よろしいですか?」
ひでえレーベルデザインをこちらに向けられる。恥辱だ。

「それでは、その作品は抜いて下さい」
恥辱だ。

「どちらの作品を抜きますか?」
アダルトしかないだろ

「いや〜「放課後の〜」で!(てゆうかそれしかないだろ対象外は)」
恥辱だ。


ちなみに、良くパッケージを見たらその「放課後の〜」はかなりハードコアな内容だった。
なんか腹が立ってきた。
注意書きにはアダルトは含まれないことが書いていない。

いや、そこまでしてアダルトを借りたいかといえば、そうではない前提だとしてもだ。
書いていないのに、なんでだめなんだろう。

店員に「なんで「放課後の〜」が借りられんのじゃい!!」ってだだをこねることもできる。
だが、モノがモノなだけに、それはなんか見苦しい。

仕方ない。違うものを借りよう。

そういえば、これも13歳くらいの時にアイドルの水着のDVDを借りようとしたんだが、恥ずかしすぎて借りれなかったことがある。
それなら18禁じゃないし、借りれるだろ!

そう思ってアイドルコーナーに行って、グラビアアイドルのDVDを借りることにした。

レジいった。
さっきのおねえさんだ。


衝撃のこといわれた。
「こちらのDVDは対象外になりますが、よろしいですか?」
良くみたらケースに思いっきり"割引対象外"って書いてあった。

消えてしまいたくなった。


結局これ以上粘るのも面倒なので、1200円ではなく、通常5枚分の2000円ほど払って出てきた。
ちなみに、借りたアイドルDVDが間違ったのか知らないけど、パイレーツのやつになってた。

そんなこんなでいまだにTSUTAYAでアダルトDVDを借りるという10年越しの夢は叶っていない。