くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

よろしく、哀愁。

昨日もダラダラと夕方に起き抜けて、「今日も別段珍しくないつまらない日ですね」と思いながらPCを起動した。
ついったーを見てみるとなんだかみんな楽しそうなツイートをしていたので、「ちっ、どいつもこいつも楽しみやがって」という無駄に敵を作りそうな気持ちになってきたので、ふて腐れてFFのやりこみプレイでも鬱々とやろうかと思ったところで、電話が鳴ったので出た。

以前の職場でお世話になったF町氏からである。(推定32歳)
これから池袋で同様に以前の職場でお世話になったS里M羽と呑むからお前も来い、とのことである。

人様からのお誘い自体非常に珍しいことではあるのだが、俺はこれからFFのやりこみプレイでも鬱々とやろうかと思っていたし、準備して池袋まで行くのがだるいという理由で「いやあ、今日は色々と仕事を抱えていてですね、出るのは非常に難しいと思いますよ」真っ当な理由をたてに渋っていたのだが、なんとF町氏が珍しく奢ってくれるというので「実際、抱えている仕事の方を放っておくのは何とも渋いのですが、なんとかしますので」何も渋ることなく行くことに。

しかしながら推定10歳以上年上の先輩に奢ってもらうわけなので、ここから(20時)朝までは万が一の確率でも帰宅してはならないだろうな、と覚悟を決めて池袋へ。

2年ぶりほどとは云えども別段何の盛り上がりもなく居酒屋で酒を呷っていたところ、ただでさえ酒に弱い体質の俺は妙にまわりが早く何度か便所に行ったりきたりする始末。
しかし、無駄に体の間接が痛いし、徐々に酒とは関係のなさそうな倦怠感が芽生えてきた。
これは風邪なのだろう、と認識したのが22時頃。
俺はその場にいるのが段々とつらくなり、万が一の確率で帰宅することになってしまった。

なぜ何もしていない俺が風邪を引き、いまや会社でもそれなりのポジションになっていて睡眠時間を削ってまでバリバリ働くF町氏が元気なのか納得がいかない。神は不公平である。しかし、今耐えておけばいつか神も俺に幸せをくれるだろう。神は時に不公平なものなのだ。

と、何の根拠もない理由で強引に自分を納得させながら、嘔吐しながら帰路につく俺はまさにヘンゼルとグレーテルの如く落し物をしながら帰宅。

何の成果も得ることができずに(むしろ何を得たかったのかわからんが)帰宅してから、人生とは無常である、と風邪を無視して独りでさらに焼酎を呷っていると、やはり吐き気が襲ってきて便所に駆け込む、ということを繰り返していると、無駄に泪が流れそうだったので、寝ることにした。

こうして今日もまた無駄な日が過ぎ去ったのである。