くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

教え。

かなりいきなりだが、聞いて欲しいことがある。

東京は六本木、六本木ヒルズの隣にあるグランドハイアットのすぐ近くにある職場に勤めて早3年が経過しようとしている。
俺もかれこれ3年もバカみたいにエロサイトを管理しているわけなのだが、そんな猛者達が勤める勇者の館にとある新人が入ってきた。

その男、仏教徒である。

その風貌からして、FF4の賢者風(テラ)って感じで、ヘタしたら「メテオ」辺りは既に習得していそうな感じなのだが、それとは別にしても、このおっさんもっと別な所が実にやばいのだ。

まず年齢55歳にして、堂々とPC中心の仕事に乗り込んできた所。(PC自体未経験)
前職が猟師という実に不思議な職歴。
国籍は日本なのか否か。
毎日夜の1時にトイレで呪文を唱え始める。
何故かtwitterでだけキャラが崩壊しすぎている。
ダライ・ラマのことについて語りだすと止まらない。
20歳の社員にメシを集る。
通勤は何故かバイク。

と、まあ数えるだけでもそれだけまともじゃない趣味?をお持ちのようなこの仏教徒、さ ら に 茶 汲 み す ら 出 来 な い 。
当然クビ候補である。

どうしてこんなキチxイを会社にいれるのか!と憤慨していたのだが、しかしこの間、ふとあることに気付き、俺は辺りを見回してみた。それがいけなかったのかもしれない。

俺が見回す先にあるもの。それは。
明らかにヤクで歯がぼろぼろになっている社員A、半目でPCと格闘中。
体重が120キロを越す、夏の社員Bの体臭は正に公害。
社員Cは某焼肉店で食い逃げをして捕まったらしい。
家賃を1年滞納し、家を追われて会社で生活している浮浪者みたいな社員D。
四六時中酒浸りのE()。
まともなのは、学生のバイト集団のみ。

なんというかまあ、ちゃんと勉強して大学に通いたいと切実に思い始める、今日この頃である。

さて、そうこう考えていると、とてつもなく哀しくなってきたので、今日も酒を呷りながら1日を終えることとする。