くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

「夏休みの宿題」という、今週のお題に答えてみた。

今週のお題夏休みの宿題

まず、昨日答えた今週のお題」が「先週のお題」だったことにビックリしてぶっ飛びそうになったのだが、細かいことは気にしない。

そうか、今週のお題は「夏休みの宿題」の宿題か...

夏休みの宿題の中で驚異的な計算ドリルと漢字ドリルは、夏休み終了後にクラスの女子にうつさせてもらうことにするのであえて無視するとして、やはり印象に残るのは「自由研究」だろう。

ひとつ思い出したので無駄に書くことにしよう。
あれは、俺が小学生のころだった。
8月も中盤、自由研究の課題が決まっていなかった俺は焦りに焦った。
何故ならば、当時仲の良かった周りの友人、女Sは押し花の無駄にこじゃれた栞を作ったり、男Aは父親にガンプラを作らせたり、男Mは童貞を卒業したり、男Kはオナニーを覚えたりと、まあとにかく俺よりも俄然早く、いろんな意味で自由研究が終わっていたからである。

俺の学校は特に縛りがなく、その名の通り「自由」に色々と研究できる。
そして俺は考える。

一体何ができるだろう。

確かに、小学のバカな脳みそで、つたないながらも色々と思いついたことはあった。

1、セミの研究
2、カブトムシ観察日記
3、モノマネ合戦
4、公文式のテストで満点を取るまでの秘話
5、同級生の観察
6、自作ビデオ
7、市内でいくつの財布を拾えるか

だが、どれもしっくりと来ない。

1→捕まえたらすぐ死ぬし、まず中々つかまらない、というか当時俺はセミは土の中に埋まっていると思っていた(あながち間違いではないような気もするが)
2→本気で考えて、2日探し回り苦心の思いで持って帰ったら、翌日母ちゃんが勝手に森にリリースしてた
3→アントニオ猪木のモノマネ(迷わずやれよ、やればわかるさ...)
4→公文式のテスト自体がその時期になかった
5→家庭環境の悪いNの家に押し入り、観察をしようとしたら屈辱に満ちた清々しい顔で断られた
6→母ちゃんがビデオを貸してくれなかった
7→そもそも、研究じゃない

そうして焦っているうちに何も出来ないまま夏休み終盤を迎えた。

こうなったら母ちゃんに恐竜の貯金箱でも作ってもらおう、と思い、依頼したら妙にクオリティの高いブラキオサウルスの貯金箱ができた。余計なお世話だ。こんなもの、先生に「28くん(俺のこと)ズルはいけませんよ、ズルは」と云われるのが怖くて持っていけない。

どうしよう。

その頃に、ちょうど始業式前まで爺ちゃんの家に家族で行くことになっていた。

自然の多い爺ちゃん家なら何か出来るかもしれない。

と、かすかな希望を持って、田舎にある爺ちゃん家に行ったのだった。
すると爺ちゃんがナイスなアイデアを持ち出してきた。
それが、

「川で釣りをして、上流と下流での魚の違いを写真でまとめるのはどうじゃろか」

というものだった。
俺は「これはすばらしい自由研究になるぞ」と意気揚々と、翌日から数日かけて上流を下流を行き来する日が続いた。

そして完成した写真日記には、

x月22日、下流で釣ったニジマス、サイズ21cm なかなか暴れた。
x月23日、上流で釣ったニジマス、サイズ23cm 下流よりもなかなか暴れた。
x月24日、下流で釣ったニジマス、サイズ22cm 昨日上流で釣った魚よりもなかなか暴れた。
x月25日、上流で釣ったニジマス、サイズ23cm 今日もなかなか暴れた。

考察。
下流よりも上流のほうがなかなか暴れる気もするが、そうではないときもあるらしい。

というものであり、云い換えれば結果的に、上流も下流も全然変わらねえじゃねえか、ファッxンクソジジイということであった。(おじいちゃんごめんなさい)

ちなみにその観察日記は、無駄に今でも自宅に残っている。

結局、俺はこの記事では役に立たないんじゃないかと考え、これと、妙にクオリティの高いブラキオサウルスの貯金箱を持っていった。

結果的に、先生に「28くん(俺のこと)ズルはいけませんよ、ズルは」と云われた。

勘弁して下さい。
色々哀しくなるので、ホントに冗談でもこういうお題はやめて欲しいものです。
あと、こういうエントリで何も無い日のエントリ数をかせぐのもやめて欲しいものですね。

さて、今日も無駄に酒を呷って無駄な1日を終えることとする。