くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

夢から醒めることができない。

俺の心の歯車は、廻らなくなってしまった。
それは、いつからの話だっただろうか。

なんということだろう。
気がついたら、自分の中に何もなかった。
俺が追い続けていたものは、この世に存在しなかった。
一体、どういうことだろう。
何も生み出せるはずもない。

だけど、それでも俺は考えなくてはいけない。
何かを手に取って、何かに胸を張って、何かに生きることを。