くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

一閃。

だから、俺から電機を遮って、奪っていって下さい。
もううんざりなんです、何がって、インターネット。

それでも、俺は絶対に諦めたりはしません。
孤独なら、自由であるということを。
他の人にとってどうかなんて知ったこっちゃありませんが、俺にとってはそうなんです。
実際にそうでしたから。
俺はルサンチマンにはならない、絶対に。

そして、俺の周りには再び仲間が集まります。
俺たちは云います、叫びます、「日々の軋轢に埋もれる怠惰で“優しい人たち”は、消えてしまえば良い!」と。

「優しさ」の在り処をずっと探しているのですが、一向に見つかりそうもないのは、当然俺が優しくないからだと思いました。
いいんです、優しさは俺を救うことがありませんでしたし、いつだってその笑顔の裏に隠されたナイフで貫きますから。

その世界で言葉という刃物は、瞬時にこころを引き裂きます。
そのせいで、何度も血を流すのです。
いいでしょう。
それならそれで。
その偽った、腐ったこころで、引き裂けば。

言葉によって誰かが傷つき、誰かが死にます。
こころは誰もが思っているよりも丈夫ではないですし、黙りましょう。
黙らせてもらいましょう。

そして終に、「優しさ」とは静寂ではないか、と考え始めるのです。

そう、沈黙できたなら素敵です。
この世で何の隔たりもなく、誰からも愛され、罪の意識を受けないような存在というのは、沈黙そのものです。
静寂は美しいです。
何の音もない場所に「優しさ」が溢れます。
でも、そんな場所、何処にもありません。

目を閉じて、冷たい床に寝転がると、今でも自然と船のエンジンの音が聞こえてきます。

それでも俺はそして彩られたスキームの中から一種の真実を手にするつもりです。
自由という真実を。

何処へ行っても窮屈に感じると同時に、俺がこのこころをその場所に置きさえすれば、ほらそこも俺の居場所なんです。

酒を飲みすぎてわけわからなくなっているので、寝ます。