くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

リアクション。

起床して、風呂に入り、それからぼんやりと本当にただぼんやりと“生きる意味”について考え始めたら、「本当に僕の周りには何もないなあ…」ということに気がついて、無意味な焦燥感と共にベランダに出ると、既に暗くなった空は僕を歓迎していました。
何もない、という事に安心し始めたのはいつからだったんでしょう。
何も背負うものがない。
それは、限りなくゼロに近いのです。

そう、僕の日々は、基本的に虚無なのです。

世の中で一番醜いものがあるとしたら、それは人ではないかと思いました。
自分以外になろうとするのは人だけです。
様々な人が、様々な思いを持って。
僕は潔く自分を認め、自分の中心に、自分のスタンダードに、戻る事に憧れを感じ始めます。
それを感じさせるイメージは海で、しかも薄暗く、それでいて上の方がギラギラと過ぎる場所。
目を閉じると感じることが、たくさんあります。

感じることの方が、見えることよりも何倍も大事なんだ!

さて、今日は“普通に”仕事に行き、“普通に”帰ってきました。
日々に特別などありませんから、こうして“普通に”日記めいたものを書き、“普通に”寝ようと思っているのです。
変化がないという事はとても幸せなことです。
それをかみ締めながら、“普通に”また明日を向かえるでしょう。
普通が普通じゃなくなるまで。

“所有したいと思った瞬間に、人はそれに支配される”という誰かの言葉を思い出して、「そうか、僕は僕に所有されているのか」と深く思った何気ない僕の1日。