くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

ゆうやみ。

何かを脳裏に焼きつけ、再三なる憤怒の気持ちも持って家路に着きました。
そしてその後、求めていた風景は粉々に砕け散りました。
気づけばこちらもまた雪化粧を纏い、つらつらと人を照らします。

僕の心の中に在住しているレジスタンス。
もしかしたら、それを、誰かにわかって欲しかったのかもしれません。

光も差さぬ深夜、孤独の中で、到底救われようのない気持ちを持って、蹲ったことは?
抗おうとしたことは?
誰にも同じように生活する中で、溶けて拡散してしまいたいと本気で想ったことは?
これからの人生を懇願したことは?

僕は何になりたくて、僕は何を求めていたんだろう。
そんなことを考えます。

そして、再び「失う」ということについて考えています。
明確に、確実に。

晴れた日、波に揺れるボートに揺蕩いながら、我武者羅に夢を見た時のように。

笑顔を取り戻そうとして始まった、2012年だったはずです。

本当の優しさを誰かに乞いたいです。
失ってしまった友へ告げる、悪気のない言葉を。
誰か、悪意のない純粋な言葉を。
僕に、教えてください。

頭が真っ白だということは、正にこのことなのかもしれません。
僕は気が狂いそうです。

両目が潰れ、両足は繋がれ、両手には持ちきれない荷物を持って。
行き場所すらわからず、走ることを強要されます。
その先へ、その先へ。

僕は空を見上げて考えます。
今まで失ったものの総てについて。
甘い甘い、愛していた、陽だまりについて。
この哀しみについて。

大声で泣きます。
そんな日です。

眠りなさい泪。
明日からまた長く。
闘争と逃走の日々は始まります。

僕が、無くしたい、そんな。
そんな1日。