くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

聴こえていたのかい。

毎日笑ってみようと努力してみても、それに光明は見えず。
ひと呼んで「脱力している」状態が続いている僕です。
くらげのように、ゆらゆらと。
それに関しては、今に始まったことではないのですが。

僕は今日も起きて、活動をします。
路を歩けば、道に迷います。
引き返そうにも、引き返せない。
引き返すべき、家がない。

今日だけは、僕は弱い、と、云う事をどうか赦してください。
こんな風に同情を煽るようなものは、本当は書きたくないのですが。

美しい景色を模った、僕の景色に人はいません。
ピアノの音色だけは、未だに鮮明です。

誰かに見せるために黄金を持ち歩いていたけれど、太陽のほうが眩しいものだということに気づきませんでした。

僕は愚かで、弱いです。
だけど、僕は被害者ではありません。

僕はまた間違いを犯す。
とても戻るに戻れないことをいつもしている。
人の気持ちを考えられない。
自分のことしか考えることしかできない。
なんて醜いことだろう。
そして孤独になることは当たり前だったと云うのに。
振り返れば、夢を追う術も、人を愛する術も想い出せない。

そのような想いを抱えながらも、今一度「こどもうた」を謡い始めることにしました。
今は純粋に、音に触れたい。
気が付けばピアノでまた作曲を創めていました。

もう一度、塗りつぶそう。
モノクロでもいい。
もう一度、描きなおそう。
人生と、悦びを。
永遠に終わらない別れに、別れを告げよう。

さあ、目を閉じましょう。
自然と明日はやってくるのでしょう。

それでは、おやすみなさい。

孤独な少年よ。
清純な少女よ。
せめて良い夢を。

葛藤に纏わる、僕の1日。