くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

グリーンの中のブルー。

昨日のバウムクーヘンのことばかり考えていたら、
隣で眠っていたはずの女がいない…!
厳密に云えば、夢の中で隣で寝ていた女がいない
隣で寝ていたバウムクーヘンもない
ため息と一緒にあの唄を吐き出す。

生きていれば鬱陶しい。
死ねば哀しい。
ただそれがあるのみで。
僕は、余計な感情はその間に挟まないことにした。

だってここは1993年富山県魚津市の商店街へ続く路。
小さな女の子がやってきて、僕にこう云う。
「もし答えが見つかるなら、あなたの心にテレポートしてもいいのよ☆」
ああ、やめてくれ。
そんなこと、今すぐにやめてくれ。
その“☆”も、やめてくれ。
僕は誰とも関わりたくないんだ!
だから誰か話を聞いてくれ!

見てくれ!
過去の人が夢にまで見た“空路”ってヤツを、僕は越えていくのだ!