くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

己の欲望を愛しているだけで、欲望されたものを愛しているのではない。

知人との会話の中で、「僕は前にも~って云ったよね」「僕は前から~って云ってきたよね」そういうシーンが増えてきたと思い始めた。

今日一番印象的だと思ったのは「僕は前にも夏が大嫌いだと云ったよね」って台詞だ。我ながらウマクできたぜふふふというのはいいとして、とにかく僕は夏が嫌いだ。もう何度も何度もいうが、夏が嫌いだ。とにかく嫌いだ。夏が大嫌いだ。

何故って、暑いからだ。暑いと人は死ぬからだ。暑いと僕が嫌いな僕がもっと嫌いになるからだ。冬になると、自分のこと大好きだよ。だけどその分、その冬よりも僕が嫌いになるからだ。そして何よりも嫌いなのは、腐るほど嫌いだと云っても嫌いな感情が消えないということだ。