くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

ひとりで時間を無駄にしてる。

また朝がやってきてしまって、「今日こそは死ぬかね」と別段珍しくない気持ちのまま全裸でうさぎにメシを与えて、朝勃ちのそのままの勢いでオナニーをするか迷いましたが、結局それはやめて100%のりんごジュースを飲んでから、また無駄にふらふらと外へ出ました。

 

前から思ってたんですけど、あの100%果汁のジュースに「香料」とか「酸味料」とか入っているのって不思議じゃないですか。香料とか酸味料がどういう物質なのかは全く理解していませんが、そういうの入ってたら100%じゃないんじゃないの、というのが率直な感想です。と疑問に思ったのはいいものの、僕は今日も例によってインターネットを開く元気が芽生えませんでしたので、調べるのはやめました。

 

ふらふらと外へ出ると、もうクソみたいに暑かったです。あまりにも暑いのでさすがにそろそろ死に時だと思ってしまったくらいです。道行く女の人の乳首が透けていないか十二分に注意しながら街を歩いていましたが、やっぱりみなさんそれなりに楽しそうですので無駄に羨ましい気持ちになってきました。それにしても暑くて発狂しそうです。いきなり脱ぎだしてちんこを振り回しながら八百屋で大根を買うというシュールな妄想もしましたが、暑くてそれどころじゃありませんでした。今思うと実行に移さなくて良かったです。

 

で、今日は無駄にちょっと遠くの街に行くか、という気になって電車に乗りました。電車に乗っていると、やたらとスマートホンいじってる人がいます。というか、ほとんどの人がスマートホンいじってます。スマートホンをいじってない人の方が少ないです。前からほとほと疑問なんですが、スマートホンってそんなに楽しい機能が付いているんでしょうか。正直、みんなが出会い系サイトをやっているとは考えづらいですし、みんながエロ動画を物色しているかというと、それもやはり考えづらいです。なので、メールとかしてるのかとも思いましたけど、メールなんてそんな時間をかけて送るもんじゃないと思います。一番よくわかんないのは、一人ならばともかく、前に立っている女子高生なんかは5人くらいのグループでいるのに、みんなスマートホンをいじっているということです。話しながら、スマートホンをいじっている。何がそんなに楽しくてそんなに見ているのか、あまりにも疑問です。もしかしたら、スマートホンには僕にはよくわかんない面白機能とかついているのかもしれません。

 

たとえば、今時の技術を有したスマートホンならば、目の前の女の子の服が透けるとかそういう面白機能があってもおかしくない時代です。そう思って自分のスマートホンを開いてエロ動画を物色しました。しかしあろうことか、イケメンであるところの僕のスマートホンから、女の喘ぎ声が電車内に響き渡りました。イヤホンが半分、抜けていたのです!これは悲劇です!強者であるところの僕は動じずに、と云いたいところですが、あまりの冷や汗と周りの怪訝な目を見るに見かねて、目的地でもなんでもない駅のホームに降り立ちました。「セーフ!」と声を高らかにあげそうになったはいいものの、どこもセーフなんかじゃありません。やっぱりスマートホンなんてクソ食らえです。

 

仕方なくその駅で降りて、喫茶店に入るお金もなかったので仕方なくこのクソ暑い中、公園で読書してました。一応肩書きはフリーターですが、生活自体はニートと疑われてもおかしくもなんともない僕は公園でもなかなか肩身が狭いです。公園ではいちゃいちゃと犬の散歩をするカップルから、一人黙々とランニングする青年まで、いろいろな人がいます。僕はというとただ読書をします。それはそれで風流でもありますが、当の本人はなかなかにテンションが低いです。

 

そんなことを考えている拍子にマカオで知り合ったオカマちゃんから連絡が入ったんですが、今日はそこまで書く元気がないのでここでおさらばします。