くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

僕みたいな落第者はいつ、立ち上がるんだろう。

ケツがやばい。長年ピアノで培ってきた痔が、胃痛と下痢で多忙真っ只中という最悪のタイミングでやってきた。

 

人間の約2割は痔を持っていると聞くけど、まあ僕もご多分に漏れず、だ。女の子の前でこの話をすると痔同士意気投合してモテすぎてしまうのであまり他人には云わないが、節操云々関係なく当の本人はきつい。これはきつい。

 

自慢じゃないが、僕は十二指腸も盲腸も胃も一度は切開しているほどおなかが弱いので、それが原因っていうのもある。胃に関しては煙草とコーヒーを止めればある程度良くなるらしいけど、快楽に代償はつきものだ。胃はもういい。今はケツだ。ケツがやばい。

 

だからといって、たかだかケツの為に病院に行くのもバカらしい。仮に切開してケツが二つに割れてしまったら我慢できない。だから我慢するしかない。それにどうせファッキンドクターどもは金欲しさにたかだかケツで2週間くらい入院させるのも目に見えているわけで。僕はゲイではないからアナルファックが大好きなわけじゃないし、緊急時以外にケツを使うということも考えづらいから、そんなのに2週間も割いていられない。

 

幸い、まだ歩くのがきついほどになっているわけではない。ここで常備しているボラギノールを四次元ポケットから取り出して、明日には少し和らいでいることを願おう。

 

しかしそれにしても下痢続きに痔に胃痛というコンボはストツーのリュウのジャンプ大パンチフック昇龍拳コンボより過酷だ。ピアノは1週間は休業だ。