くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

心も。

自分の云いたいことの一割も話せずに「もういいよ」で事を締める。だからその台詞に泣ける僕に泣ける。

 

「過去に縛られて」こんなクソみたいな感覚が消え去ると思って幾余年、もしかしたらこのままで生きていくしかないと気付くと絶望。あと1年、あと10年。僕はいつまでこのままで行くのだろう。醜く失い続けていたものが美しさに変わり果てるときが僕の負けだと思う。だけど良く考えれば僕は負け続けてきた。昨日も今日も明日も。

 

「ちょっと待って」あのとき待っていれば。「ちょっと黙って」あのとき黙っていれば。「ちょっとやめて」あのときやめていれば。「どこにもいかないで」あのとき留まっていれば。どれも僕だ。どれもこれも僕の人生を生きてきた。