くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

転落性慕情。

僕からは愛も恋も消え去ってしまって、どこにいても何をしていても毎日同じことを考えるのならば、結局ここにいたって何も変わらないような気がしている。少年は勇敢な一歩を踏み出すことをやめず、また愚かな選択をし続けることもやめない。そして女が窓を眺める時の眼の色もまた、そう。

 

ここまで長いこと何かを書いてきたわけだから、今さら僕の云いたいことなんてわかりそうなもんだろう。わかっていれば何ができるのかっていうのはまた別の話。

 

やっぱり最終的にはなりたいものになる。なりたくないものにはなれない。なろうとしないものになりえることはない。だから僕がどんな生き様を見せようともどんな死に様を見せようとも、それは僕は望んだ結果の一部でしか過ぎず、僕は僕の満足であるようにできている。僕が消えるときの僕を僕は見ていて、そしてそれは僕「しか」見ることのできないものだとしたら、一人で、どこまでも独りで。