くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

僕は煙だ、でも火じゃない。

なんと、就職が決まりました。あまり詳しくは書きませんが、僕の爺さんがとある会社の創業者でして、その会社に就職することになったので、ただのコネ入社で何も努力していないということになります。特に大きな会社でもなければ、とてもお金が入る業界でもないのですが、せっかくなのでがんばりたいと思います。


書くネタもないので今回就職に至った経緯なんかを書いておきます。僕が就職活動に勤しんでいる立派な姿(厳密に云えば家でゲームしてオナニーしてるだけ)を見るに見かねた母親が田舎に帰った時にぽろっと親族にそのことを話し、その話を聞くに聞きかねた親族の一人が「おまえどうせ暇してるなら俺のとこで働け」と云ってくれた次第です。


そもそもこんなルートで就職ができるなら早いとこ頭下げてしろよと云われてもおかしくはないのですが、身内のところで働くというのは、ほかの従業員より何十倍もがんばらなくちゃいけないということであり、逃げることもできないので、そういう意味での圧迫感と責任感が大きく、敬遠していたのは確かです。なので敬遠しているうちに爺さんの会社の存在すら忘れていた次第です。


最初の数年は営業回りがメインになりそうですが、創業者の孫がいつまでも営業しているわけにはいかないでしょうし、そのうち経営のことなんかにも携わっていくことでしょう。大きな会社ではないので、一攫千金とはいきませんが、雇ってくれるだけでありがたいと思うべきなのでしょう。惜しむらくはハリウッド映画に出演依頼されたとしても会社を辞めることにはいかないので全米待望の28氏主演の映画が数百年遅れてしまうということでしょうか。あとは昔にちらっと父親に「倒産の危機」がどうとか云ってたようなこともあったようななかったような。「父さん」と「倒産」の聞き間違いだったかもしれない。そういうことにしておこう。


とりあえずそんなことより、誰かが祈ってくれたのかもしれませんが、来週の月曜日にKちゃん(21歳・かわいい)とデートに行くことになりました。キャンセルされないか若干不安ですが、まあ良しとしましょう。あとはキャバクラのポイントカードとかコンドームとかを財布から無駄に落とさないように金庫にしまったり、「SMクラブ行かない?」と冗談でも云わないように気をつけるのみです。それと当日にドタキャンされないことを祈るばかりです。ありがとうございました。そんなこんなで気が気じゃなかったりするので、なんか浮ついた気分でこのログを書いてたり書いてなかったりするので、なんか文章になってない気もするのですが、それはどうでもいいでしょううふふ。


うーん。しかし冷静になってみるとこうして少し喜んではいるものの、この喜びは300打数0安打の選手301打数目にやっとポテンヒット打って、喜んでいるのと非常に近いような気がします。それ、確かにヒットだけどまだ打率0.0003だよ?記録的にはまだ0.000だよ?みたいな感じです。イチローみたいな人は300打数で120本安打くらいするわけです。


でも人生においてはこのポテンヒットを機に、もしかしたら200打数連続安打とかして501打数201安打になる可能性もあるんです。そしたら打率0.401ですので、史上初の4割打者として歴史に残ることでしょう。あのイチローですらも達成したことのない4割打者です。


当然そのままヒットが一本も出ずに501打数1安打で今シーズンを折り返す可能性もあります。しかしバッターボックスに立たなければヒットを打つことはできないのです。可能性が0になってしまいます。可能性を自ら0にするというのは僕の人生論上「ナシ」です。なのでいつまでもヒットが出なくて情けなくても、誰かに野次を飛ばされ続けても、せめてバッターボックスに立ち続けるという努力と勇気は持ち続けたいものです。


僕にとっては可能性というのはそういうものです。というか、そもそもイチローと僕を比べる時点でいろんな意味でイチローが可哀想なのでこんな可哀想な話はやめだやめ。


来週あたり、今までの自分よりも100倍くらい凹んでいる自分を想像するに容易いので、なんかあんまり期待せずに他人事のように顛末を見守りたいと思います。