くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

ぷろてすたんと。

髪が伸びてどうしようもないので美容室に行きました。イトコのガキに「ちんちん頭!」と呼ばれて悔しかったからではありません。いい年して3歳のガキに「ちんちん頭大魔王だぞー」とか云って追いかけて凄い勢いで泣かせて母親に説教されるとかそういうのはもうやめにしたいです。その3歳のガキは悪さをしても「そんなことしてるとちんちん頭大魔王が来るよ!」っていうと聞き分けがよくなるらしいです。そういう教育ってどうかと思いますが、家庭の平和に僕のちんちん頭が役立っているようならジーザスもさぞ喜んでいることでしょう。アーメン。


まあアーメンはいいとして、よく美容室で雑誌を渡されます。イケてるお兄ちゃんがイケてるポーズをしてる雑誌です。この服カッコいい!と思って見ると、右下のほうに「パーカー xxスミス 8万6000円」とか書いてあったりします。僕はいったいどういった層がパーカーなんかに8万6000円も払うのか、そもそも払えるのか、凄く気になります。パーカーに8万6000円はともかく、ジャケット40万とか書いてあるとますます気になります。


そのモデルがすっごいおっさんとかならまあわかるんですが、どう考えてもふつうに年下に見えたりすることも多いんで、これはきっと若者のファッションなんでしょう。「ジャケット40万円 パーカー8万6000円 インナー2万3000円 パンツ9万4000円 カバン12万8000円」確かにカッコいいといえばカッコいいのですが、僕の年齢でこの洋服を買える人がいるというのがホント不思議なのです。だけどこうして雑誌があり、服屋も商売になっているということは、買える人がいっぱいいるはずです。僕の知らない世界ではありますが。


そんなことを考えながら散髪を終えて帰って、鏡に映ったちんちん頭を眺めながらため息をつくのでした。ちなみに「ちんちん頭大魔王」は「チンチンヘッドデーモン」と読みます。やっぱアーメン。