くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

My Epitaph. #1

  • 11/9(Wednesday)

・仕事をし、帰って焼酎を飲んだことくらいしか覚えていない。

  • 11/10(Thursday)

・安らぎが鈍化し始め、何も手に付かないことを覚える。
・執着は都に定着したか。
・摩天楼にて仕事。
・帰って焼酎を飲んだ。

  • 11/11(Friday)

・慈しみの心を胸に遥か北の地へ。
・ところで、何を忘れてきたんだっけ?
・失くしたものは元に戻らない。
・夕暮れが眩しかった。
・穏やかな陽だまりを思い出す。
・ホテルで焼酎を飲んだ。

  • 11/12(Saturday)

・再び北の地から。
・孤独が足りない。
・欲望を内側に隠してしまった。
・俺の言葉は、伝わらないのだろうか。
・またあのことについて考える。
・夕闇時には摩天楼に帰省。
・帰って焼酎を飲んだ。

  • 11/13(Sunday)

・怒涛の12連勤の初日。
・心の腐敗に気付く。
・幸せな時間は過ぎていく。
・久しぶりに映画鑑賞をしたのである。
・実はポロネーズよりもノクターンの方が良いのではないだろうか。
・帰って焼酎を飲んだ。

  • 11/14(Monday)

・2日目。
・「自分の話を押し付ける」という愚かさを知るのである。
・上手く言葉がまとまらないことについて、今までにないほどの焦燥感を覚えるのである。
・寝転がって君と過ごしていた時のことを、考えてみる。
・帰って焼酎を飲んだ。

  • 11/15(Tuesday)

・3日目。
・「もう冬だね」「ああ冬だね」と云って笑い合う。
・楽しかったね。
・具体的なプランは何も立てないことにした。
・語彙の足りなさに、またしても焦燥感を覚えるのである。
・通算1567回目の「しにてえ」を引きずっていた。
・それでも人は笑う。
・帰って焼酎を飲んだ。

  • 11/16(Wednesday)

・4日目。
・仕事の合間にテキストを縫いつける。
・素晴らしさに対する感謝をした。
・何はともあれ、今日まで生きてきた。
・彼らが残してきたものの、成れの果ては?
・答えなどない。
・話す力を極限まで失ってしまう。
・落ちていくというのは、怖いことだ。
・愛されたくない。

そしてまた、無駄な週日を終えるのである。