くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

My Epitaph. #13

  • 3/13(Tuesday)

・仕事をしてきた。業務終了後に、職場の仲間と昼まで騒いでいた。本当にクズだと思った。だが、たぶんこの中で一番クズなのは紛れもない自分だ。心地良く、非常に心苦しい。人を消してしまいたいと思ったことや、自分が消えてしまいたいと思ったことはある?僕はある。一度や二度じゃない。

・The Lilac Timeに気怠い日を救ってもらったんです。嗚呼、恋人よ、また君と一緒にもう一度、あの街を歩きたいんだ。そして虚ろなくらげは、なんの変哲もない、その時間と永遠を共に生きていくんだ。

・前から女の子は、なんの脈絡もない話を良くするもんだなぁと思っていたのだが、君も例外ではなかった。「友達が入籍した」と云う君を見て、なんでそんなことを僕にわざわざ話すのだろうかと疑問になりながら「嬉しそうだね」と応えると「そんなことない」と。でもそうは云いながらも、なかなか幸せそうだったのでまあ良しとしようじゃないか。おやすみなさい。

  • 3/14(Wednesday)

・仕事をしてきた。最近は色々なものに飲み込まれないように、なんとか仕事のことばかり考えている。もちろん社会や周りの人間からすれば今の僕は実に健康的だ。だが、人間的ではない。表向きは。裏側から見れば哀しみは限界近くまで押し迫っている。なんとか脱出しなければならない。

・夢を語る場所があり、愛を説く相手が在りながら、この静けさはなんだろう。そういうことをずっと考えている。

・僕たちはこれから、本当に色々なものに怯えていくのだろう。似たようなものに。気持ちを正直に伝えていくことを大事にするウエイトとか、幸せな退屈に長く留まることは出来そうもないところとか。「好き」と云い、次の瞬間には「ごめん」と。それを聞くたびに泣きそうになるのはお互い様なのだろう。互いのガラスを磨いて、互いを映し合っている。夕暮れを刻む、僕よりだいぶ小さい君の姿をしっかりと焼き付けておきたいと思った。これは後に語られるべきもの。深夜に紡ぐラブレターそのもの。朝になったら愚かな僕はそれを破いてしまうんでしょう。「だから、ごめん」今は、そう云おう。おやすみなさい。

  • 3/15(Thursday)

・仕事をしてきた。やることが無かったのと、たまっている映画があったので10時間ほどで切り上げて帰ってきた。特筆すべきことなどひとつもない。日々疲弊に浸食されつつある身体にも、連綿と続いていく何不自由ない日々にも、抗うだけの要素は既に残されていないのです。今日はブラックブラックではなくて、間違えてクロレッツを買ってしまったようです。しかしね、絶望的なのって割と健康的だったりするんです。

・そろそろ亡き友の妹がこちらへやってくる予定らしい。“歓迎会の準備”と称して若い女性が数人、僕の横でべらべらとしゃべっていた。楽しい会になると良いんじゃないだろうか。僕にはもはやあまり関係がないのだけど。もう僕は僕の人生に対しての興味が薄れてきている。

・家に帰ってから映画『ビューティフル』と『ツリー・オブ・ライフ』を続けて観た。それなりに深い内容だったのだが、感想を書くほどの時間と余裕がない。おやすみなさい。