くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

My Epitaph. #8

My Epitaph. #8

  • 2/27(Monday)

・仕事をした。12時間くらいに抑えて帰った。いる必要はあるのに、やることが無さ過ぎる。それはあまり喜ばしいことだとは思わない。

・たとえば僕がこの間記してみた「哀しみの中で死ねよ」は、言い換えれば「楽しみの中で生きよ」と同義なんです。言葉では表現できない想いというのは確実に存在して、…そう、たとえば帰り道で感じた風の温度とか、窓辺から見える深夜の朱い薄明かりだとか…、そうそう、そういうものを。その時は音楽は必須ですね。ガーシュインを聴いても、あの頃には戻れないけれど。誰かも感じているのかもとは思うけど、曲と背景っていうのは一体なものだと改めて感じました。いやいや、僕は毎日楽しく過ごしたいだけなんですよ。そのためにJamiroquaiを聴くという行為は必要で…。あ、『Rock Dust Light Star』は最高の作品です。

・僕が今まで残してきた言葉が誰のためにあるのかということを考えていた。特定の個人のために、というには少々お粗末が過ぎる。だからといって自分のためだけだったのかといったら、それは飛躍しすぎだ。僕はきっと“誰かのために”書いていた。確かに、そうだった時もあるでしょう。そうでもなければこの莫大な量の…自分ですら把握できないほどの気持ちと文字は紡げなかったと思う。その“誰か”を探すために、動かない旅を続けるのです。

・クライアントはサベージに乗ってやってくる。今日も明日もその先も仕事です。

  • 2/28(Tuesday)

・仕事をした。正直、此処のところ時間数の割りにやることがなさすぎる。もちろん新人時代のように、何もかもに時間をかけているわけにはいかないのだが、遣り甲斐という一点を追求するとしたら、この日々は実に健康的ではない。

・過去のブログやmixiなどに投下していたエントリをこちらにまとめて移動させました。2008年〜2010年まで。年齢でいうところの19歳〜21歳のものです。その理由の一つとしては、整理の一環で過去のブログを消そうと思っていたから。もう一つは、過去の僕に“もしかして”を探してみたかったからです。その頃の僕というのは確かに死んでしまったものではあるのですけど、それなりに一生懸命生きることにウエイトを乗せて頑張っていたんだなと思いました。とてつもなく偉そうで、何もわかっていない自分。それは確実に僕の青春でした。それをどこか他人行儀で見てしまう今の自分を振り返り、過去の僕は叫びます。「さあ、死んだのはどっちだ」と。それにしても、もう僕が二度と書けない類いの“かわいそうな”エントリがたくさんあったな。僕が見返すことも、他人が見返すこともないとは思うけれど、今日の僕がおかしたこの行動は、正しかったものであったと信じたいです。こんにちは、そしてさようなら、昔の僕と俺。

・僕は気づいた時から(9〜12歳の頃あたりか)「目に見えるものよりも感じるものを信じる」という一種の信仰をしていました。これだけはどんなに意識改革をしようと思っても消えることはありませんでした。そして、その奥に残った“目に見えない”煌めいたもの。少年時代の僕は云う。僕のイメージと言葉はいつか世界になるのだ、と。青年になった僕は云う。Somebody to love、愛に総てを!愛に総てを!愛に総てを!

  • 2/29(Wednesday)

・おお生きていたか、真っ赤なピエロくん。

・仕事をした。出勤時のテンションはまさに「今日は40時間働いてやるぞ!」だったのにも関わらず、たったの10時間で帰宅することにした。

・自分よりも若い連中に色々と指摘されて、自分が古典的だということに気づかされます。それはショックです。流れに乗れていない。少しは自分のことを、そして他人のことも考えなければいけません。僕が目指していた大人はそういうものじゃなかったはずだから。

・自ら苦しんでいるのと、他人に苦しめられているというものの差異は、愚かな優しさなどでは図れないということはしっかりと弁えています。ある一種の安らぎは、ある一種の哀しみを連れてくるものだと。その度に僕は、また一から勉強したい思いに捕らわれるのです。

・外へ出ると雪が降っていて、家に着く頃には数センチ積もっていた。今年最後の雪かもしれないと思い、傘もささずに、滑らないようにペンギンのように歩く君の事を想いながら、帰宅した。

・過去の記憶を辿りながら書き、悩みながら無駄なエントリを投下した。僕はもうその場所には戻るつもりはないし、誰かの心の中からは消えてしまう存在でしかないのかもしれないけれど、いつしか、いつの日か、僕の無駄に、幸あれ。

・風が、僕と亡くなった友達との写真をパタリと倒して、窓から外に出る。家の裏にある小学校からは元気な声が聞こえてくる。きっと雪が降って喜んでいるのだろう。命題が近づいてきた。しかも皮肉にもプロローグはあの大好きな曲で。その瞬間に、僕が作り上げた自らの亡霊との戦いが本格的に始まっているのだと感じた。しかしそれはまさに冷戦であり、自らが想像していたよりも遙かに晦渋さがあるものだった。僕たちの冬はもう終わり、少しずつ暖かくなってくるのだ。そして、春がスタートするのである。