くうちゅうくらげ

-A Boys Named No.28-

My Epitaph. #10

  • 3/4(Sunday)

・おお…。深夜の1時頃に寝て、起きたのが夕方の17時でした。なんということだ。眠りすぎてしまったようですね。まったく。

・よりベターな選択をしていくということに関しては自信があるけど、それがベストかと云われたら、そうでもないんだろうなと思った連休でした。気まぐれは罪です。君が僕の部屋に残したペットボトルのフルーツジュースと髪留めのピンがやたらと哀愁を漂わせています。

・返された刀は、背負いきれない罪悪感の刃を携えてやってきた。そうか言葉とはこういうものか、と思うに至った。言葉を紡ぐこと、それはまさに背水の陣だ。そう想いながら、恋に溺れた愚かな青年は間違いなく戦場で死ぬのさ。たぶん独りで。誰にも気付かれずにね。

・これから仕事をしてきます。

  • 3/5(Monday)

・仕事をしてきた。電車が遅延しやがり、本来なら20分早く到着するはずが、20分遅刻した。こういうものは嬉しくない。まったく。仕事は日曜も手伝い、ものすごく忙しかった。やることをすべてこなしてから帰宅したら時計の針は1をさしていた。

・ここのところ、肉を避け、野菜を摂り、飲料でビタミンを率先的に摂る生活をしています。変わった事はこれといってありません。強いて云うのであれば、おかげさまで胃が少し小さくなった気はします。この生活に意味はあるのでしょうか。それでも、自覚さえしなければ何も変わらない人生ですから。

・僕はそこから遙かに距離を置いてしまったけれど、あの場所にまだ「シネ」はあるのでしょうか。その世代の人間と話す機会はとっくになくなってしまって、今やテレビ画面や帰りの電車でしかその一端を見ることは出来ないのですが、制服だけは前となんら変わりないようで。僕は無性に反省させられます。願わくば彼らや彼女らに一筋の光明を。

・直接ね、僕が抱えている哀しみを誰かに話したいとは、思わないんです。出来れば他人様とは楽しい話をしていたいです。ブラックジョークや下ネタの類のもので構いませんよ。僕は深く触れて欲しくもなければ、深く触れたくもないんです。哀しみに寄せて、たとえば今でも特定の曲を聴いて泪が流れそうになるっていうのには、理由がないんです。ただのパブロフの犬ですよ。それと同じように、書きたくなったら書くだけです。おやすみなさい。

  • 3/6(Tuesday)

・仕事をしてきた。最近、今までとはまた違った仕事を任されていてどうにもこうにも忙しい。今日も気が付いたら15時間くらい働いてしまった。往復2時間半くらいかかる通勤時間をなんとかしたい。早めに引っ越さなくては。帰ってから数10分で「墓碑銘」を書くのが精一杯で、まとまったテキストを書けていない。まったく取り留めのない断片を置き去りにするのみだ。しかし、その割りには気分はそこまで悪くない。給料日が近いからか、それとも、ただの波長のせいなのか。

・「携帯電話を家に忘れた」と云う僕の隅で、信じられないような顔で見ていた部下たちに告ぐ。“そして”僕が前に云ったようにも、友が云ったようにも、こうして紡いでみたいと思う。「正しさがあれば、美しさがあれば、それだけで」、「そしてそれはこちら側に宿る」、とね。

・僕の師は『愚か者はよい暮らしを得ても、それよりもっとよい暮らしを求める』と云った。僕にとってのよい暮らしって一体なんだろう。誰かがいるような空間ではないだろうし、今のような空間でもないとも思う。だけど、もっとは求めない。現在が最良であるようだから。そういう意味では、僕は愚か者ではないように思える。そんなことを考えながら、おやすみなさい。